感性論哲学

「今、まさに一つの時代が終わろうとしている。
二十世紀の理念に生きた巨星が、一人また一人とその輝かしい時代に別れを
告げて去って行く。世界の文明は、あらゆる分野において危機に直面しており、
深まり行く混迷の中で人々は不安に包まれている。終焉とはさみしい言葉である。
喜びは短く、悲しみは長い。喜びは努力しなければ得られないが、悲しみは努力

なしにやって来る。人生とは、その大半が苦から楽への、悲しみから喜びへの

プロセスである。人間の価値は、このプロセスそのものにどれ程の生き甲斐を

見い出し得るかにかかっている。世界は、今後、苦しい不安定な動乱期を経験

しなければならないであろう。しかし、それは決して悲しむべき時代ではない。
むしろ、動乱期こそ最も素晴らしい時代である。すべてのものがそこから生まれ、あらゆる新しいものへの可能性をはらんだ生き甲斐のある時代、世界中の若人が

待ちに待った夢多き時代がやってきたのである。」

 

この文章は、今から45年前に出版した「感性論哲学の世界」の序文です。

今世界は、西洋の時代から東洋の時代へ移行する数千年に一度の激動と混乱の中にある。理性の時代である近代は終焉を迎えて、近代から次の新しい時代への過渡期

に来ている。世界文明の中心は、東洋の入り口である日本の真上にある。

コロナの問題は、今までの常識や考え方を一気に変えるために出てきている。

コロナ前の状態に戻ることを願ってはいけない。

新しい時代の考え方や生き方を日本から世界へ発信するときが来ているのです。
日本を変え、世界を変えるのは、ひとり一人が自分の仕事を通してしかできないのです。

激動激変の時代、
時流の先に 
明確な未来を見よ
汝、新しき時代を 
拓く志士となれ

芳村思風