「感性論哲学宣言」
(行徳哲男先生に送られた手紙より)
人間存在は単なる精神と肉体の結合ではなく、
存在論的体系としては、感性によって根元的に結合統一され、
生かされている有機体であるという新たなる人間観は、
少しずつ学会にも認められつつありますが、
なおかつ認識論的知識優先の理性主義の立場からは、
保守的なの抵抗が根強く見られます。
しかし、感性こそ生命の本質であるという思想に立つ人間観と
「感じる力」の活性化と積極的活用こそ、
これからの人間の最も必要な人間性であるという、
この新しく切り拓かれた人間進化の
に間違いないと確信しております。
小生はこれからも生のあらん限り感性を原理とした人間と
社会のよりよい在り方を探求する活動を
続けて死んでいきたいと考えております。
小生の力は微力でもこの思想は、
きっと将来の人類の宝となると信じております。
芳村思風